2013年12月23日月曜日

「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」読了。共感。




感想


小さな成功とか、今日という一日を猛ダッシュとか、繰り返すとか、マネジメントの本に書かれていること、私の好きなアジャイルの世界での価値観みたいなことが書かれている。成功するために試行錯誤すると、こういう考え方がいたるのだろう。大目標から、日々の一歩へのブレークダウンや元エンジニアから経営者になったからなのだろうか、スゴく共感できる。私自身もその行動特性を見習いたい。

大きな成功を夢見て、そのときの状況を臨場感もって想像し、その時の笑顔や喜びをゾクゾクするように考える。未来を見る。未来から考える。そのために一歩を踏み出す。そんな未来基準で物事を考える著者のマインドに共感しまくる。


引用からの感想


■我慢から楽しくするための方法論

働くことを何かを我慢することだと思っている
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我慢と引き換えに受け取る価値
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それだと人生ネズミ色
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仕事は人生の中で多くの時間を投じるもの
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それを我慢の時間にしてしまうのは間違っている
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お金から自由になる働き方
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多くは自らの労働をお金に換えてはいない
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多くは費やす時間をお金に換える
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時間が無尽蔵に湧き出れば問題ない
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どんな人にも1日は24時間
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プライベートが相殺される
お金とはもらうものではなく稼ぐもの
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時間以外に提供可能なリソースを持っていない人は、ほどなく淘汰されていく
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仕事が忙しい、お金がたりないといった悩みは表層的な問題
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人生が豊になっていかない根本原因は「時間」
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儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働こう
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やりがいとは、「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」もの
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仮説をたて、実践し、試行錯誤を繰り返す
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能動的なプロセスの中で与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わる
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やりがいをつくるのも自分なら、見失うのも自分
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どんな仕事も楽しくできるのである
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好きの感情の前に、没頭という忘我がある
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没頭しないまま好きになるなどありえない
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没頭するには、自分の手でルールをつくる
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目標を定める
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そのルールづくりでは、遠くを見ないこと
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ギリギリ達成可能なレベルを猛ダッシュ


昔のボスが評価面接の時に私に言ってくれた言葉と全く同じである。経営に限らず、自分で行動を起こしている人が持つ価値観なのだろう。この歳になって、ようやく分かるようになってきた。あのときから少しは成長したんだろうなぁ。昔の自分が恥ずかしい。


■変わろうとすること
「失敗して失うものなんて、たかが知れてる。なによりも危険なのは、失うことを恐れるあまり、一歩も前に踏み出せなくなることだ。」
「もし、あなたが『変わりたい』と願っているのなら、僕のアドバイスは1つだ。ゼロの自分にイチを足そう。小さな成功体験を積み重ね、自分の殻を打ち破ってきたからだ。」
「なかなか行動に移せない人がいる。...そういう人は、僕が女の子にキョドっていたように、仕事や人生に怖じ気づいているのだ。仕事にキョドり、人生にキョドっているのだ。」
しがらみにキョドっているのだろうなぁ。スゴく分かりやすい例えが載っている。今、読んでいる「脱デブスモーカー」に通じね。殻を破るということ、脳内バリアを破るということをいつも考えているが、まだまだ足りない。ゼロのままだ。足していかないといけないよ。


■成功する方法から考える
「突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の一点に尽きる。
物事を『できない理由』から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ。突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差なのである。」
意識重要。私はまだまだ、突き抜けていない。自分自身の文脈の中から脱出できていない。浮くんだろうなぁ、さらに。世の中からしたら全然なんだろうけど。

■なんでもやる
「やりたいことは全部やれ。人は「ここでいいや」と満足してしまった瞬間、思考停止に突入してしまうのだ。」
「経営を経験しておくと、その人のビジネススキルは飛躍的に向上する。会社員を何年続けても到底身に付かないような、仕事の本質を見抜く力だ。」
「『チャンスに飛びつく力』のことを、向上心とか目的意識とか、そんな堅苦しい言葉で語りたくはない。もっとシンプルな、人としての「ノリのよさ」だと思っている。フットワークの軽さ、好奇心の強さ、そしてリスクを承知で飛び込んでいける小さな勇気。それらの総称が『ノリのよさ』だ。」
これは常々思っていること、何でもやる。グロースハッカーを読んだときと同じ刺激を受ける。今までの社会人人生でも何でもやってきた。でもこれって、みんな拒否するんだよね。1つを極めたいんだろう。それもある意味正解。多様性が重要であることを尊重しよう。色々な価値観と能力がある人が集まった方が強いのだから。

■仲間ということ
「仲間とは、孤独や寂しさを埋め合わせ、傷をなめ合うために存在するのではない。互いの能力を補完し、ひとりでは実現できない夢を、みんなでかなえる。そんな他者のことを、仲間と呼ぶのだ。」
そんな多様性をもった仲間が集まった時、大きなパワーを生み出す。これは会社である必要はなく。すべての組織に当てはまる。補完し合う仲間、刺激し合う仲間、自分にできることで貢献する仲間、そんな場所に身を置いていたい。


■一歩ということ
「あらゆる人の一生とは、... 小さな選択の積み重ねによって決まってくるのだ。」
「挑戦・努力・成功
挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない。作業に没頭し、はまっていくしかないのである。」
「経験とは、経過した時間ではなく、自ら足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。」

成功するためには、まず最初の一歩を踏み出す勇気、挑戦しようと思わないと何も始まらない。下記の名言が頭をこだまする。

「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。 危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。 迷わず行けよ。行けばわかる」アントニオ猪木。



■人は事実だけでは動かないということ


「僕はひたすら「ファクト」だけにこだわってきた。言葉で説明するよりも、目に見える結果を残すこと。余計な御託は抜きにして、数値化可能な事実を指し示すこと。あいまいな感情の言葉より、端的な論理の言葉で語ること。それこそが、あるべきコミュニケーションの形だと信じきっていた。しかし理詰めの言葉だけでは納得してもらえないし、あらぬ誤解を生んでしまう。そればかりか、時には誰かを傷つけることだってある。」

これは、最終的に経営が人に焦点をあてなくてはいけないということだろう。人間は感情で動く生き物。同じことを言うにしても理詰めより自己コミットがなければ、短期結果は出せるが、長期的に見れば失敗に終わる。いかに人と共感を得られるか、信頼を得られるかが、全てのフレームワークや仕組みの根本にあると、私は思っている。



■閉塞感の打破ということ
「政治家やリーダーの役割とは、...「空気」を変えていくことはないかと思っている。不況という名の空気。閉塞感という名の空気。そして、根深く蔓延する「できっこない」という空気。... これまで以上にガンガン働くし、情報発信にも努めて行く。シンプルに考え、決断の痛みも正面から引き受けていく。...自分の頭で考えて、自分の一歩を踏み出そう。あなたの一歩が大きなうねりとなって、社会全体を動かしていくのである。」

私自身、「文化」という単語を用いているが、空気という単語の方が共感を得られるのかもしれない。他人を変えることはできない。自分自身が行動し、発言し、結果を残していかないといけない。痛みも伴う。人はこの痛みを受けることを嫌がる。成功も遠ざかる。喜びも遠ざかる。何をもって成功かは、人それぞれ異なるが、成功したければ挑戦するしかないのだ。一歩を踏み出すしかないのだ。



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