2014年11月22日土曜日

会社間の人材交換・人材留学という越境



このエントリーは『DevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」』の15日目の記事です。

昨日のエントリーは、@kentana20 さんによる「越境を続ける」でした。@kentana20 さんとは勉強会で色々お話させていただいて、こういった形でバトンを受けるのもいいですねぇ。

自己紹介


駅すぱあと」という経路案内・乗換案内サービスを提供している会社で働いている。ほんの数年前までエンジニアをしていたが、現在は管理職という名のアジャイル大好き人間で&エモい人。

隣の芝生は青いのか?


隣の会社の開発スタイルってどうやっているのだろう。雰囲気は?コミュニケーションの量は?わー知りたい。開発の現場ってどうなっているんだろう?

観光地なら旅行すれば分かる。でも、住んでみたらその土地の日常生活の良い面や不便な面などもっと分かる。その結果、あらためて自宅の居心地の良さを再発見できるよね。
でも、引越しは中々難しい。あっ短期的に住んでみるってのもありだよね。

旅行 以上 引越し 未満。

そっか、会社も同じ。

転職するまでもなく隣の会社に短期的に働いてみて、文化や開発スタイルを体験する。その結果、自社の技術やコミュニケーションスタイルの良いところを再発見することもできる。
そして、そして、お互いの会社のメンバーに気付きをフィードバックしあおうってのもありじゃないか!

人材交換の企画を模索してみる


  • 外を体験することでメンバーのスキルアップやチームのスキルアップに何か貢献できないだろうか?
  • スキルアップを目指すことを楽しめるように援助することはできないか?
  • 成果の期待よりも交換したことで、組織間や個人間での気付きや共有で、全員が成長できることへ機会と場の提供はできないだろうか?
  • 高校野球のキャプテン同士の交換で互いの高校のレベルアップみたいな感じにできないだろうか?
  • 交換した際、精神的に厳しいようであれば途中辞退もぜんぜんOKだよって。気軽にできないだろうか?
  • OJTのような学ぶだけでは受け入れ側の負担だけになるので、受け入れ側にも十分なメリットがあるようにしたいなぁ。


そんなこんなで自社内でスモールスタートで企画を立ちあげてみた


仲間に企画の意図や要望シートみたいなものを作成し、提案してみたら受け入れてくれた。その名は

同じ会社内の部署間で人材交流ができなければ、社外とはうまくいかないだろう。企業間の人材交換・留学αフェーズ:隣の部署と成功事例を作ってしまおうプロジェクト」(後付)

目的整理


  •  自チームの技術・文化のカイゼン・アイデアの気付きのため
  •  エンジニアの技術・ツール知識向上の相乗効果のため
  •  個人のスキルアップと知見拡大のため
  •   他チームの多様な技術にふれるため
  •  チームの硬直化の打破のため
  •  人材交換の仕組みのノウハウ蓄積


ルール


  •  育成だけだとお客様状態になってしまうのでタスクを明確にしてゴール必達
  •  人材要望シートで事前にお互いのメンバースキルやスケジュール調整
  •     交換で出向く本人にデメリットがないように
  •  既存業務を抱えずに手ぶらで来てもらう
  •  期間は2週間
  •  タイミングは受け入れ側のニーズ第1


そんでもって10月下旬に実施した


  • メンバーへ企画の真意が伝わっていなかく不安があった。-->急遽説明会。
  • 移動先にスペースがない。-->リーダーが移動Desk準備。
  • スケジューリングなど、多少準備に時間は割いた方が成果物イメージ共有のためにもGoodということが分かる
  • スケジュールなどが受け入れ側の用意のもと成果達成ができた!
  • 移動してきたメンバーを返したくない!」の嬉しいレスポンス
  • 移動先には夕会が無かったので、その重要性を再認識
  • 異なる技術に触れて知見が広がった」というこれまた嬉しいレスポンス
  • 食事を共にすることや差し入れなど細かい気配りも重要
  • 同時交換だと、受け入れ側がプラスマイナス0になってしますので、+1の状態の方が既存業務が滞らなくなるので時期をずらして1人ずつがベター


仲間に感謝


実際に移動したメンバーや受け入れ側のリーダーなど、相当の不安などあったと思うけど、Tryしてくれたことに本当に感謝。社内がより活性化につながったように思う。積極的に行動してくれた仲間に対して涙がでるくらい本当にリスペクト。

次は他社さんと


この話をコミュニティで何回かしている。すると、ざわざわっとしたり、是非やりたいというお声をいただくことがある。本当にありがたい。

私:「当社にしかメリットないですよ」
知人:「いえいえ、当社にしかメリットないですよ」
私:「ほんとにほんとに」
知人:「ほんとにほんとに」
私&知人:「爆笑」(オードリー風)
な〜んて会話になる。

11月下旬に、もう1回社内で実施する。社内実績とノウハウの蓄積はできるだろう。2015年の冬には他社さんと挑戦してみたい!。超えなければならない壁は何個かあるけどね。

想い


ワクワクする?  するでしょ!
心の温度あがる? あがるでしょ!
越境する?    するでしょ!!

IT業界業全体のなにかが向上するポジティブスパイラルができるといいな。

交流 --> 学 --> 他社暗黙知の文化の継承 --> スキルアップ --> 感謝 --> フィードバック --> チーム向上 --> やる気向上 --> 成果UP --> 業績UP --> 交流...


次は?


明日は@jun116さんです。
私がDevLOVEに初めて参加した時に、スタッフをしていた@jun116さんに朝の挨拶をしたところ「楽しんでいってくださいね!」と満面の笑顔で応えていただいたことを今でも鮮明に覚えている。人間力の大きさと懐の広さに感動したんだよなぁ。

さてさて、明日は、どんな話が聞けるのか楽しみですねぇ。ワクワク。