ラベル マーケティング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル マーケティング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年2月25日火曜日

会社を辞める必要なんてない。「1万円起業」さっくり読める起業の本。




「1万円起業 -片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法-」読了。

感想

もよりのAYUMI BOOKSで、第2位だったので、ついつい買ってしまった。後悔はないなぁ。

大きなビジネスではなく、マイクロビジネスを企業する方法と成功事例を紹介した書籍である。
・会社を辞める必要もない。
・情熱を傾けられるものから始める。
・心の迷いや不安が大敵なだけである。
・考えすぎて足踏みをしないように。
・もし、成功すれば続ければ良いと。
ただ、それには、ある程度、方法論があって、それがこの書籍に書かれている。例えば、計画で未来を埋めすぎないために、A4用紙1枚にビジネスプランをまとめる方法だとかだ。
スタートアップの書籍に書かれているような方法論や、顧客との関係性や、ビジネスになりうるかどうかなども、柔らかい文章と実際の成功者の言葉で補いながら、読みやすく書かれている。目次がそれを表している。
 1.気がつけば、起業家
 2.さあ街で売ろう
 3.利益を増やす次の一手


マイクロビジネスがうまくいく「たった3つのルール」として、最初の1つが「共通部分を探す」ということだ。自分の得意分野と市場のニーズの共通部分が大きければ大きいほどビジネスとして成り立つというわけだ。

以下の成功者の言葉は、心に響いた。

「結果がどうあれ、このビジネスを始めたのは正解でした。ビジネスを軌道に乗せるために費やした労力、努力、そして犠牲は十分報われましたから」

「ええ、毎日。いちばんいいのは、朝起きたときよりももっとワクワクしながら眠りにつけることです。来る日も来る日も、私は自分が夢中になれて、私だけでなく他の大勢の情熱もかきたてる仕事をつくることに専念しているんです」



引用


行動計画は働かずに済む方法を教えるのではなく、よりよい仕事をするためにある。目指すのは他人が喜んであなたにお金を払いたくなる価値あるものをつくり上げることだ。

めずらしいのは、その4つのささやかな能力が1人の人間に集まったことだ。価値ってものは、そうやって生まれるんじゃないかな

宇宙飛行士は、ずば抜けた能力あって、どこかに欠点があるよりにも、どんな分野でも平均的である方が採用されるというのを思い出した。
山崎直子さんだったかなぁ。この能力がずば抜けてたと。スーパー平均人間って。でも宇宙飛行士になるくらいなので、もともとの平均が高いんだろうけどね。
Tokyo FMのAvantiだったかなぁ?



価値

価値とは「人々の役に立つこと」だ。マイクロビジネスを立ち上げたいと考え、誰かの役に立とうと努力しはじめるなら、あなたが進んでいる方向は正しい。

大切なのは「価値」は消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついているということだ。売り手はよく、「私たちの商品の特徴は...」と語るが、客が受けるベネフィットについて語る方がはるかに説得力がある。


(情熱+スキル)x (問題+市場)=ビジネスの機会

情熱やスキルだけではなく、課題や市場ニーズやなどをしっかり考える必要があるということも書かれている。はじめは趣味でも良いのかもしれないが、成長させる方法や、KPIを持つことやそのタイミング等もしっかり書かれていた。



勘違い


「人に魚をとってやれば、その人は一日生きられる。魚の捕り方を教えれば、その人は一生生きられる」というものがあるが、これがすべての元凶だろう。
腹をすかせた漁師が相手なら、このことわざは正解だ。しかしビジネスにおいては、これではうまくいかない。ほとんどの顧客は、魚の捕り方を習いたいとは思っていない。1週間休みなく働いた後でレストランにいくのは、何もかもやってもらいたいからだ。

どこでも仕事ができるという誘惑に目がくらんで、野心あふれる起業家の多くは、「仕事」よりも「どこでも」という部分に注目しすぎている。「どこでもできる仕事はなんだろう」と考えて、ビジネスを始めようとする。これは順序が逆だ。

旧式のマーケティングは「説得」に基づいているが、新しいマーケティングの基本は「誘うこと」だ。

魚の例えは、良かったなぁ。これを勘違いしていては、ビジネスとして成り立たないのだろう。

著名人の引用文

情熱が君を動かすなら、理性に手綱を握らせておけ
ベンジャミン・フランクリン





2013年12月22日日曜日

「グロースハッカー」読了。これはマーケティングの本だよ。でも良いよ。


感想


エンジニアの本だと思って衝動買いしたんだけど、原著のタイトルを見てびっくり。マーケティングの本だった。しかし、読んでみると、ベンチャーがビジネスを成長させるためのマインドの本である。

Dropbox,Groupon,Evernote,Hotmail,Airbnb,クックパッド,Paypalなど、これらの会社が行った成長させるための離れ業を紹介してくれている。

従来のモノを造ったあとに膨大な費用をかけたマーケティング方法ではなく、お金がないベンチャーが製品を成長させるための活動、事業を常に成長させていくためのあらゆることを考え、最善な方法を試し、実行し続けることがマーケティングなんだと言っている。


口コミやバズ効果によってユーザーがユーザーを連鎖反応で生む成長マシンの自己増強型スパイラルを構築していくための方法論をトライしながら実践していくために何でもやる人達のことをグロースハッカーとしている。

ホルスティー・マニフェストが口コミでの拡散の成功例としてあげられている。書籍の中の図の脚注見るとアジャイルで超有名な平鍋さん。すごい。ここでも活躍されているんだ。
http://blog.holstee.com/post/44219872401/almost-two-years-ago-two-members-of-the-holstee


書籍で紹介されている黒板ポスターがあるんだ。


https://twitter.com/hiranabe/status/223612444113780737





引用からの感想


「製品開発とマーケティングを完全に別のプロセスとして行う方法はもう古い。」
「グロースハックとは、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ」
「インターネットとソーシャルメディアのツールを使えば追跡とテストを繰り返せるし、マーケティングを改善できる。そうすれば、従来のギャンブルが必要なくなるだけでなく、そうしたギャンブルがとんでもなく非生産的であることがわかる。」
「マーケターの仕事は、手にした製品をそのまま扱うのではなく、製品に取り組み、改良することなのだ。マーケティングのあり方は完全に変わる。記者やユーザーに対し、共感を呼ばない製品をひたすら宣伝するだけという時代は終わった。」

はじめの方の章で、旧来のマーケティングのムダとスタートアップのマーケティングの効果の差ややる意義などを紹介している。このあたりはマーケティングのことが強く書かれている。人々に認知され、ユーザーへと変えていくための方法であるとすれば、それをマーケティングと呼ぶべきだと言っている。


口コミを期待するのであれば、以下の3つがまず存在するかのタフクエッションをしないといけない。

  • 顧客がこの製品を話題にする理由はあるだろうか?
  • この製品には顧客が人に勧めたくなるような工夫がしてあるだろうか?
  • そもそもこの製品には話題にするだけの価値があるだろうか?


「PMFへの到達はマーケターの仕事だ。...企業はPMF達成のためにできることをすべて実行する必要がある。人を変え、サービスを修正し、異なる市場に参入し、やりたくないことは顧客にノーと言い、...とになく必要なことはすべてだ。」
リーンスタートアップの書籍などにでてくるproduct market fitの成長施策がマーケティングであり、グロースハッカーの業務であるということだ。このようなマーケター&エンジニアが世の中では必要とされている。


「圧倒的な成功事例をいきなり引き当てることは難しい。大事なのは、数字を測定する基盤を作り、仮説を立て、検証可能な施策のアイデアをたくさん出し、どんどん実施して検証していくことにある。」
改善するための基盤を作り出そうとするところがハッカーなのだろう。グロース&ハッカー。名前の由来が分かる気がする。

「エンジニアがグロースハッカーとして活躍する機会が飛躍的に増えてくるだろう。「ハッカー」という言葉がそもそもエンジニアであることを前提としているように、サービスの企画から開発まで一手に引き受けることができるエンジニアが、今後はどんどんグロースハッカーとして台頭してくるだろう。」
旧来型の役割が決まっている縦割りの仕事よりも、なんでも出来るエンジニアや、マーケティングにも何でも興味のある人材が、今後のグローバル社会では絶対に役に立つと思っていたし、そういった思考で行動してきた。こんな風に言ってもらえると、勇気がわいてくるね。

「予算のない新興企業が編み出した奥の手から注目のマーケティング手法へと位置づけが急激に変わってきています。」
既存の業種を壊すのは、常に新しい人種であり、資金がないからゆえに、工夫に工夫を組み合わせてトライしていくマインドが世の中を前進させるのである。