2014年1月22日水曜日

アジャイルに生きる 〜フリーランスのデベロッパーとしての生き方〜 DevLove参加メモ


日時:2014/01/20 (月) 19:30 - 21:30
URL:http://devlove.doorkeeper.jp/events/7816
タイトル:アジャイルに生きる 〜フリーランスのデベロッパーとしての生き方〜

場所は、パソナテック/エンジニアカフェ
めちゃくちゃきれいな会場でした。
https://www.facebook.com/pasonatech



本日の講演は、「Google Androidプログラミング入門」「50 Android Hacks」の著者の江川さん。アジャイルとデベロッパーの生き方など江川さんの思うところのお話。


感想


仲魔という女神転生を比喩にしたフリーランスとアジャイルの関係はスゴく分かりやすかった。傭兵と仲魔はどう違うのか疑問に思ったが、金銭的だけの繋がりが傭兵で、ゴールのビジョンを共有できているのが仲魔なんだとろう勝手に解釈。

何かものを作る時に、創造やクリエイティブという領域では、
不明確なものは、本当はワクワクするものだったり、おもしろさに繋がるものだったり、いいもののはずなんだけど、請負はリスクになるから、そう言う話を嫌う
っていうのは思わずうなってしまった。これは請負でなくても企業の中で働いていたとしても、同様のリスクを負わないようにする人は結構いる。減点式の日本社会の負の部分なんだろう。

また、アジャイルなどの技術的インターフェースについて、
自分自身やチーム、仕事、ビジネスのインタフェースを活かしていない。ソフトウェアのインタフェースと同じように、活動を心地よくするために、取り組んだ方がよい
というのは、自分より次のフェーズに進んでいる方だと感じ、多いに刺激を受けることができた。参加して本当に良かった。


講演メモ


お品書きは、

  1.  前菜:アジャイルのプロセスとマインド
  2.  メイン:フリーランスとアジャイル
  3.  デザート:距離とアジャイル



前菜:アジャイルのプロセスとマインドの話


アジャイルマインド
 情熱、気概、理性、人情
アジャイルのプロセス
 論理的なもの。メソドロジー、ツールや方法論

プロセスとマインドはどっちも大事
 冷静な理性と燃え滾るマインドが影響を与えながらバランスをとりながら物事を進めていく

アジャイルとは、
 人重視かつ物重視

人重視
 規律・価値観・誠実さ
 人と人との粗結合な繋がり
 プロフェッショナル同士のメッセージ

物重視(成果)
 過程よりも最終的な成果を大事にする



メインディッシュ:フリーランスとアジャイル


自立と協調の2つの軸。裏腹な関係。

協調
 一人だと多くのことはできないので、必然的に周りのプロが多くなる
 同じ境遇の人達が増えてくる。見えてくると言っても良い。

自律・自立・自己責任
 全て自分に責任があるか自分が決める
 泣いていても誰も助けてくれない

この両方があってフリーランスの活動が成り立つ
これって、アジャイルそのもの何じゃないのか。人重視と物重視が対応づいている。

  
フリーランスとしてアジャイルに生きるためにはどうすればよいのか?
 試行錯誤した結果、ついに見つけた方法論。

デジタル・デビル・ストーリー女神転生」1987のファミコンゲーム。
http://ja.wikipedia.org/wiki/デジタル・デビル物語_女神転生

人間だけだと弱くて先にすすめない、魔物達を見方につけて戦っていくゲーム。
 仲魔(ナカマ)を見付ける

ナカマとして振る舞うには、
 気が向いたらナカマになる。気が向かなかったらナカマにならない
 ボスを倒せるとは限りません。精一杯がんばるだけ
 一歩歩く毎に、マグネタイトを頂きます。強いヤツほど大食い


これって一方的に見えるけど、実は違う。
 使えないと思ったら、捨ててください
 同じ立場を共有します
 歩いた分しかもらいません(明瞭会計)

 
自分の身を守る必要がないので、頑張るのみ。自分を召還した人のために対等な協力関係。刹那的で長期的ではないけど、利害関係は一致している。本来の目的を見失うことなく、やることに注力できる。

バグも仕様変更もない。あるのは、いかに良いものを作るか、ただそれだけである。

見積もりは機能要件単位だったりするよね。
 機能の多さで単価が決まる。
 機能が多いから良いものか?そんなことないでしょ。使われない機能っていっぱいあるでしょ。
 一歩あたりのマグネタイトで支払われる方がいいでしょ。
 1つの機能をとことんつくった方がお互いにとっていいでしょ。

高くなったり長くなったり
 保証する=>瑕疵担保=>多分1日でできるけど、1週間と言っとくか。
 数珠つなぎでどんどん遅れがでて期間が増える
 自分を守ることことしか考えなくなる
 
つまり、
 わたし VS あなた
 私の利害を浸食しないような構図になってしまう。


フリーランスとして仕事を請け負う時のスタンスとして、信条を明らかにし利害関係社に伝え実践する。

最初から全貌を見通せない
 何に対して約束すればよいのかわからない。わからない中進んでいくものなのに、わからないものにコミットしているからイビツな状態になっている。

本当は不明確なものは、本当はワクワクするものだったり、おもしろさに繋がるものだったり、いいもののはずなんだけど、請負はリスクになるから、そう言う話を嫌う。言った言わないのエビデンスを残さないといけない。それは身を守るため、でもそれって成果に対して責任におっているよりも、過程を重んじているでしょ。


意志を表明することが重要。毎回受け身である必要はない。
自分の労働スタイルなどを明確に提示できて、それを受け入れてくれるクライアントと一緒に仕事をする方が、最後にどんでん返しなどのトラブルを避けられる。
無視でも、フリーランスの方針を示すことが重要



デザート:距離とアジャイル


可視化し共有するアジャイルのスタイルは距離を超えやすい。むしろ、越えられないやり方がおかしい。改善しましょう。

・オンラインコミュニケーションのノウハウ
 イヤホンマイクを使う(内蔵マイクは使わない)
 会議室に数人いて、リモートが個人の場合、仲間はずれ感を出さない。
 全員がオンラインにログインすると対等に話ができる。距離が関係なくなる。

・情報はことごとくクラウドにあげる
 見えないものがないようにする

・気軽に楽に会話する
 隣の席の人に「ちょっといい?」って聞くくらいの感覚でメッセージ。遠慮しない。
 メールや電話は最終兵器で極力使わない。時差がある場合は無理だしね。





質問タイム


エンジニアとして、フリーになると、雑務の業務が増えるのではないだろうか?

自分の勉強をなるべくするようにしている。1人でやると引きこもってしまう。アンテナが顕著に低くなる。感度が下がる。
財務関係は、その人次第だと思うけど、年末にやっていた。今は法人なので、年末にできる量ではない。制度上つけるようにしている。
独立して、はじめていれた社員は秘書だった。自分と同じことができるのは難しい。それをつれてきたとしても意味がない。自分しかできないことの時間を作るために、秘書を雇った。税理士さんにお金払えばやってもらえる。


フリーランスと法人の違い?

創業10年のフリーランスと10年の法人であれば、社会的地位が高い方、信用度であれば、法人の方がベター。


クラウドソーシングに関して?

できる人がたくさんいる中の1人であるよりは、尖っている方がフリーランスとしてはありやすい。
要求はその領域はモヤっとしている。それを助けてくれるという依頼の仕方ができるような関係を作っていけるといいんだろうけど、クラウドソーシングとかでは、それを依頼できないんじゃないかなぁ。


フリーランスだから企業より安く仕上げられるか?

チェーン店の方が個人レストランより安くできるケースもある。個人営業の食堂が吉野家と戦うのは厳しい。




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