正月に実家に帰った時、押し入れの奥から引っ張リ出してきた。
ハンス・オフト氏は、あの有名な『ドーハの悲劇(http://ja.wikipedia.org/wiki/ドーハの悲劇)』の日本代表の監督。
自分が新入社員の時に購入した本。1995年初版。約20年前に買った本が押し入れに残っていた。
今まで自分がスキルアップを考えていた時の原点がここにある。マネジメントなどを勉強するなかでも自分の基軸になっている。再読してみて良かった。うん原点回帰。
勉強会でサッカーの話題に及んだことで、急に思い出したんだよなぁ。コミュニティーから刺激を与えてもらった。嬉しい。すぎいさんの発表と下記スライドで、再びビジネスマインドとサッカーマインドが結びついた。ありがたい。
コーチの使命
最初にコーチが考えなければならないこと、それはいかにして選手達にサッカーへの愛情、情熱をめばえさせ、目覚めさせるかということである。サッカーは楽しい、そして好きだという意識を持たせる。それがコーチとしての第一歩である。
嫌なものを無理矢理やらせても、そこには愛情も情熱もわかないし、進歩もない。選手をコーチのロボットにしてしまうだけであり、選手の意志も思考も存在しない。そんな状況で自立したプレーヤーなど育つわけがない。
それぞれのプレーヤーが自立し、選手がお互いに教え合い、指示し合うことによって戦っていくことである。
考えることを放棄してしまうと、サッカーという競技は実につまらないものになってしまう。
コーチが相手にするのはキャンバスでも粘土でもない。生身の人間である。...作品とは完成された選手であり、チームである。その喜びは何物にも代えがたいものだ。その喜びは、質とかレベルには関係ない。子供のチームであろうと代表チームであろうと、その達成感は全く同じものである。
ここから来ていたんだということの発見。原点が分かった気がして嬉しかったなぁ。マネージャーにもこのコーチングという概念がスゴく重要なんだよね。
ディシプリンの重要性
自由、自由といってもサッカーがチームスポーツである以上、完全な自由などというものは存在しない。それぞれの選手にはそれぞれの役割があり、その役割と創造性のバランスをとらなければならない。
いかにして共通理解を築き、共通のピクチャーを持たせることが出来るか、コーチの手腕がその時に問われる。
完全自由は存在しない。どの世界にも制約は存在する。その制約の中で最高のパフォーマンスを出していくことが本当のプロフェッショナルなんだと思う。
コーチングの目的とは
選手のパフォーマンスによい影響を与え、選手個々のプレーを向上させることによってチーム全体を成長させること。コーチングの目的はこれに尽きる。
R=Q x E x A
結果Result、質Quality、効率Efficiency、情熱affection
コーチは
選手同士がどのようによい相乗効果を生み出せるか、どのように好影響を与え合えるかを、常に考えることが大切だ。時にはメンバーを入れ替えたり、選手に対する態度を変えることも必要となる。
創造とは、まさに考えることである。イマジネーションの豊なプレーとは、多くの情報を基に状況を把握し、多くの選択肢の中からベストの選択を選び出すことだ。
スポーツの世界では、試合で結果を出すことを求められ、それと同時に育成・成長もしなくてはいけない。選手寿命を考えると日々戦いであり、スゴく厳しい世界だ。サラリーマンとは比較できないくらいタフな業種だ。マネジメントと自己管理に関して、ビジネスマンは参考にできることが山ほどある。
プロ論
実践できなければ、わかったことにはならない。
他人を律するほどに自らを律することは、なかなかできないものだ。
プロのサッカー選手になるということは、自分の人生をサッカーに捧げるということだ。つまり、常にサッカーのことを考え、サッカーのために有益なことは何でも取り入れ、食事や睡眠といった生活すべてを、『サッカー第一』を念頭に置いて行うということである。夜食にインスタントラーメンをすするなどということは、プロ選手にとって大敵であるということ。
食事とともに重要なのは、睡眠である。夜更かしは厳禁。睡眠不足では疲れが取れず、良いプレーはできない。自分にとって何がプラスで何がマイナスなのかを常に考え、プラスになることは、たとえつらくともやり抜くこと。つまり自己管理ができるかどうかが、プロ選手となり大成するかどうかの分かれ目といっても良い。
食事と睡眠の重要性、私自身、スゴく気をつけている。若い時に読んだ影響が残っているんだろうなぁ。でも、酒だけは....。あれラーメンも。うーん。実践できなければ、わかったことにならないんだなぁ。分かっていないんだオレは。
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