2014年1月30日木曜日

勉強会参加メモ:おもしろ自分戦略 -カヤック柳澤さんと考える




日時:2014/01/30 (木) 19:30 - 21:30
場所:株式会社サイバードさん
タイトル:DevLove おもしろ自分戦略 -カヤック柳澤さんと考える-

カヤックの柳澤さんが会社を立ち上げた背景にあった思いや狙い、カヤックの戦略と柳澤さんの戦略のお話。

感想


帰り道、同僚と話が止まらなかった。すべてに心動かされた。自分の価値観を180度変えないといけないのかもしれない。

チャレンジのコト
世の中、チャレンジや挑戦や失敗を恐れるなと言うけれど、本当にそうなのか?でもカヤックさんはひと味違うようだ。
評価の中に失敗を語らせる箇所があるという。失敗していないことはチャレンジしていないということ。それこそが機会損失なんだろう。
武勇伝として好んで失敗したことを持っているという制度は、古い体質の会社には簡単なことではないだろう。でも『古い体質』というだけで思考停止に至っている私はどうしようもない。今日の話の中で、そんなこと言っていたよなあ。自分で自分を制限しているって話。オレアホだ。

人事のコト
講演の中で、特に笑いが大きかったのは、『エイプリル採用で4/1限定で経歴詐欺OK』という企画を人事部門が自ら立ち上げて実施しているという。もう行動力がすごいというか、面白いというか、圧倒的というか。人事もみんなクリエーター上がりというから素敵。

そして、その人事の採用活動として、進学先実績のようなサイトがある。その中で退職者インタビューなど、辞めた人も1つの生態系という考えかたをしてる。これからの流動的な世の中では、このように物事を考えないといけないのだろう。

この人事関連の採用の一貫のなかで、基本方針として、『何をするかより誰とするか』という考え方が浸透している証なんだろう。トップがこの価値観のもと言動していることが、会社の文化に染み渡っているからことでき、それを周りが肉付けをし、好循環で、この方針が増強されているポジティブスパイラルを描いている。
これだけのことをするのは、どれだけ大変だったかと思うと気が遠くなる。しかし、これらのことすらも、もしかしたら楽しんでやっているのかと思うと、もう惨敗。
誰をバスに乗せるかという、『ビジョナリーカンパニー』の考え方がここにもでてくた。
できる経営者は、やはりここに注力しているのか。

面白いことをしているが、財務の部分はしっかり担当しているチームがあるという。経営が傾くほどの失敗がないように、経営部門とは切り離しているということは、ずっしりきた。

ビジョンのこと
ビジョンは評価と制度とリンクさせないといけない。 
やはり、トップみずからが行動し、メンバーにもそれを促すためには、評価や制度がその価値基準に沿っていなくてはいけない。額に飾ったビジョンではなく、実践できるその価値観から、こころから発せられている思いからビジョンが作られていると思った次第。

オープン。隠すことは、失敗することよりも不信感を抱かせるということだろう。これもどっかの本で読んだことと合致している。

誰かのせいではない
とあるプロジェクトにて、市のせいにしようとしてたけど、それって組織のせいにする新入社員と同じロジックだったという発言。ここに気づいて、力技でプロジェクトを実施させた魂はすごいと思う。
会社のルールを変えるくらい訴えろという行動力。自分の枠や制限を設けているのは、他人のだれでもなく自分自身であるということ。心に響いた。私自身、なかなか、ここまでは自分自身にも他人にも言うことができない。
でも、他人に厳しく言えるくらい自分自身に対して後ろ指さされないようなリーダーとしての言動が必要になるのだろう。それも楽しみながら、楽観的に。うーん。ハードルあがる。

組織戦略のコト
最後に学習意欲が湧く言葉として、『組織戦略』という単語。事業戦略だけではなく、このあたりをもっと意識して考えないといけない。学習の幅を広げてみたいと思い、それと同時に実践も大事だと実感した講演だった 

カヤック柳澤さん、会場のサイバードの会場の皆様、 DevLoveの皆様、ありがとうございました。

URL

カヤックさん
http://www.kayac.com

会場のCybirdさん
http://www.cybird.co.jp

講演メモ

タイプした内容をつらつら・ずらずらと。


面白法人
15年やり続けている。

何に投資してきたか、面白法人に投資してきた。

経営方針
 つくる人を増やす
 何をするかより誰とするか

目標がない。
 どんな事業をするかは、ない。

面白法人のビジョンはあった。
 階層、国籍なし、経済合理性なし、地域と連動で価値を高めていく。
 好き勝手に働いていく。それをコピーに込めた。
 これで成長してきた。

目標や夢がない人からするとピンとこない。ないと投資できない。
 リスクとリターンがない。未来が分からないことには投資ができない。
 投資するってことは、未来に対して行うもの。

採用
 外国人を採用した後は、業績も一時は悪化したけど、未来にたいするイメージの思いがあったから投資できた。
 面白法人に魂を込めてきた。
 超頭のいい中国人は3ヶ月で日本語ペラペラになる。
 欧米系も採用したけど、転職する。
 第2外国語が英語の場合、英語力を見れば、日本語習得度が分かる。
 社内公用語は日本語!!
 アニメ好きは多い。日本語はアニメで覚えた。トップ5は4人が中国人。

面白いの3つのステップ
 1.自分たちが面白く働く
 2.クライアントやユーザーから「オリジナリティがある」「面白い」と言わせる
 3.「人生が面白くなった」という人を1人でも増やす

面白さのKPI
 KPIをとり続けている。半期に1回、質問をし続けている。
 このKPIに対して人事が手を打つ。面白くないと言っている人には人事が入る。
 メンバーが面白くないというチームのリーダーは査定が低くなる
 顧客からの依頼に関しては、ソーシャルメディアの結果でジャッジしている。それを測定するツールでお客様や社内の評価としている。

ビジョンは評価と制度とリンクさせないといけない。

「誰とするか」にこだわります。
 事業戦略
 組織戦略
  組織戦略が強い部分
  とくに採用戦略が強い。

面白採用キャンペーン
 社員の90%がCreator
 人事部も全員Creatorあがり。人事部も自らが採用キャンペーンなどを作れる。

 エイプリル採用。経歴詐欺OK 4/1限定

辞めた人も1つの生態系
 辞めることを推奨しよう。
 辞めた人が優秀なんじゃないか。優秀な人をかこってしまう起業はある。吸引力があるけど、出ることが次につながらなくなる。優秀な人がでることがメリットになるように推奨する。
 進学先実績のようなサイト
 退職者インタビュー。

カヤック強くなったなというできごと
 20−30人の組織。なんでもあり。どんなメールでも流してよい。
 6、7割が感謝。1、2割は毒づく。勧誘もあり。
200人になると、月に2、3人の出入りがある。毎日のように退社メールがある。新入社員にも毒づいたメールを見られてします。ちょっとまずいかも。放置する中で強くなる。
 誰もどうようしなくなる状況を作る。優秀な人が辞めた時、動揺の空気があったけど、なくなった。
 隠すことの方が弱くなっていく。とにかく選択をしようというとき、恐怖の思い、不安の思いは要注意。
 だいたい良くなくなるので、オープンにした方が強くなる。これは面白くなるように働くってことに修練されていく。
 隠さずやっていこう。社内制度を作っていくメンバーはそれらを考えている。
 組織戦略5、6人。
 エンジニアは組織にたいしてコミット等はしていない。


質問タイム 



Q. 評価は誰がどうやって評価するのは悩ましい。
A. 職種グループ。ランキング。社長になったつもりでチームメンバーを実力順に並べてください。
報酬はその平均値。思想はみんなの感覚は案外あっている。以外にみんなの納得感がある。自分は誰に納得されると納得感があるか。エンジニアはエンジニアに評価されたい。デザイナはデザイナに評価されたい。リーダーは重みづけがある。全順位は公開しないけど、どのランクかは公開する。プロジェクトの計画の人件費も計算しやすい。
給料をあげる方法。みんなに認められること。どうやったら?
人事は基準を決めたい。 でもそもそも間違っている。主観で良い。社長が主観で並べる。
その主観の集合。価値観の最大公約数が出る。蹴落とす人達は、下がる。助けてあげようと言う人達が多ければ、その価値観、主観で会社の文化みたいなものが分かる。
だから採用には注力している。
3ヶ月でも退職金出してでも辞めてもらう。

Q.電子書式系の会社に努めているが一緒に仕事をしていくにはどうやっていったら良いのか
A.仕事のコラボはWebで受け付けているので相談できる。受託ははまらないと難しい。気軽に声かけてもらえばいい。

Q.新規事業の生み方。
A.研究開発。月1発表で何かが生まれてくる。だれが出しても良い。
新規事業だけのチームもある。3ヶ月にチーム構成を変えながら行っている。
そういう人を採用している。あてられるものを作れる人は20人に1人しかいない。それに乗っかる人も多い。
それに乗っかる人も大事。半分以上そうじゃないか。


Q.働いている人がおもしろがって、儲かると良いけど、儲かるまで苦労したこと
A.売上げは15年あがり続けている。利益は1回赤字を出した。その都度チャレンジして失敗している。
経営者としては、会社をなくすことを避けなくてはいけない。失敗してもなくさないようにしてきた。
維持するためには、数字をしっかり見るチームがいる。その枠の範囲で見ている。プロトタイプを出してどれくらい人をはったり、3ヶ月でKPIを見ながら、やって次々やっている。それが強みでも弱みでもある。
最近はしつこくやっているサービスもあるので、伸ばしたい事業もある。

Q.面白法人という人格でネガティブな出来事、ゆらぐぐらいの出来事は?
A.一貫性をもっていて、年に2回いく。そういうことは必ずやっている。
毒づく退社メールもあれば、信頼からのDisりあうこともあって、すさんじゃうこともある。
面白く働くは自分自身の問題なので、外の評価はあまり関係ない。
会社が潰れたら終わりだけど。

Q.ソフトウェア会社で新しいものツール等の普及は反対される。面白くするために普及させたいけどはどうしたら良いでしょうか?
A.2つある。1つめは、理不尽。市のせいにしようとしてたけど、それって組織のせいにする新入社員と同じロジックだった。
だから、実力で、会社のルールを変えるくらいうったえる。
2つめは実力でどうにもならないことは、その閉塞感を楽しむことしかない。
不安な時は、年に何回かはある。不安を楽しむ感じがある。自分を俯瞰して楽しむ余裕があるときは大丈夫。そういうのを常に意識する。苦しいけど、来年楽しくなるんじゃない?俯瞰して楽しむ。
楽しく働くためには2つしかないんじゃないか。

Q.クリエイティブルーム。特に面白いアイデアを出すクリエータはどんなスペースが好きなのか?
A.オフィスも組織戦略も1つ。いまはどこの会社もかけている。その優位性はなかなかもう出にくくなってきた。
他と比べてガッカリさせるようにはしない。快適さは組織にもよる。オープンでみんなでワイワイ。会社の性質にもよる。3つくらいのルールがあってやっている。共通するなかで良いのは、天井が高い。イスが快適。モニタなど必要な大きさなど惜しまない。社食など。

Q.楽しかったけど大きな失敗は?
A.評価制度は実力を決めるための報酬。
定性評価で失敗を語らせるコーナーがある。
失敗していないことはチャレンジしていない。
このんで失敗したことを武勇伝として持っている。
人とからむことはいっぱいある
事業では、貧乏揺すりユレックスというアプリ。
ブレストで会社のムダをなくそう。貧乏揺するを電気に変えよう。
蓄電まではできない。LEDが光るくらい。貧乏ゆすりカウントするYUREX。明和電気
3000個制作で、100個売れた。980円に下げたら1週間で完売。
おもちゃ屋さんから、おもちゃは安くしても売れないものは売れない。安くしたら売れるってことは見込みあり!!でも断った!!
カヤックのブランドを上げるための予算はとっているので、それとは異なるプロダクトだった。

Q.面白く働く、個人レベルでアホなことや面白いことやっている人いると思うが、面白いことをやっている人のケースなどありますか?
A.面白い働き方をしている人の例
10年くらい働いている45歳くらいの人。芸大出。10年風邪で休んだことないけど、週休3日で働いている。9時5時でぴったり完璧に働いている。メールも仕事もそれ以外はしない。そのかわりものすごく自分に厳しい。見積もりも厳しい。マシンと呼ばれる人がいる。
ギネス円周率の記憶の記録を持っている。全社員の誕生日などを覚えている人などもいる。

面白いものを作っている人はいるけど、価値観が異なるので色々ある。

Q.従業員満足度を上げるため、生産性を上げるため、コミュニケーションを上げるための活動している。保守的な会社で、仕事以外のことをしていると何をしているのかと言われてしまう。カウンターのために柳澤さんなら何をするか?
A.カヤックは境目がない。一生懸命なんか作っていた。ロボットコンテストに応募しようとしていた。それはNG。仕事か仕事じゃないかは難しい。自主的な開発をOKにしている。
構造上、何をというのはなく、休みの時も含めて仕事に繋がるような人や業種を選んでいる。社内のルールでどうこうしようとはしていない。後から事業をのせていくようにしている。
福利厚生という概念はない。社員満足度の概念もない。満足するということは終わり。どうやったらヤル気がでるかとかを考える。
福利厚生を増やして、社員の満足を上げるのではなく、仕事で満足するように心がけている。

Q.面白いの中には、自分が伸びていくや変わっていくも含まれると思う。こういうのが良いよねってありますか?
A.全肯定主義。生きているだけで素晴らしい。面白くあろうとする。欠落している人が集まっても、世の中の一部を埋められるのではないか。カヤックでダメでも他で大丈夫だろう。元気になる。自由になる。自身になる。そういうことを勇気づけている。カヤックを話題性上キャリアアップになるようにしっかりやっていこうとコミットしている。人が変わたり、自身になるときが面白いと思っている。できないと思っているのは、自分だけ。周りは出来ると思っているだけじゃんと、周りは思っている。強い意志があれば出来る。会社のせいにしているのは、その人の固定概念。それを除いてあげるようにしてあげている。出ることが変化だし、次の所で活躍するためのには、結構厳しい組織である。5、6年したら、自分自身も他にいかないといけないと思っている。


Q.業績が悪くなった時期。業績が悪くなったときどういったことを考えたか、指した1手?
A.致命的な失敗や状況はどういった時かというと、倒産した社長へのインタビューでは、あと半年のお金があればなんとかなった。
財務にしっかりした人がいて、バッファと対策を考えられる人が冷静に見ている人が必要。俯瞰的に見れる人材が経営陣とは分けた体制でもった方がよい。
カネになることならないことやっていると思われているけど、その財務の部分をしっかり先を見越して考えるチームがある。


告知

最後に2つだけ
1. 3/15・16に鎌倉建長寺で『禅ハッカソン』。宿泊費と食費がかかる。2、3人のチームでアイデアかものづくりコンテスト。ハッカソンとは別の仕組みあり。なんと21時に寝て3時に起きる。精進料理を食べて、ハッカソン。建長寺のお坊さんが審査員。チーム制を考えている。是非どうぞ。

2. 今期は体制を立て直して、攻めようとしているので熱烈人材募集中。


 柳澤さんの書籍の紹介


  • 面白法人カヤック会社案内
  • アイデアは考えるな
  • この「社則」、効果あり。  

2014年1月29日水曜日

『Toyota Kata』 について動画やスライドなど まとめ

『Toyota Kata』なるものが存在するとか。ちょっとまとめてみた。



2014/01/28(火)開催のリーンカンファレンス2014
~ヒット商品を作るための仮説検証プロセス - 日本でリーンを進化させる - ~
http://esminc.doorkeeper.jp/events/7693

行くことができなかった。12月の時点で、この日は業務が決まっていたので申し込みすら、できなかった。ソーシャル上ではスゴクよかったという感想がいっぱい。...行きたかったなぁ。


で、まず

書籍

Toyota Kata: Managing People for Improvement, Adaptiveness and Superior Results
  • Kindle版   ¥ 1,685
  • ハードカバー ¥ 2,566


動画


著者Mike Rother氏

Lean Summit 2012 - Mike Rother - Toyota Kata
http://www.youtube.com/watch?v=fYoppX3VHIY




アニメもあった。

Improvement Kata
http://vimeo.com/73047026


Improvement Kata from Darren Dolcemascolo on Vimeo.



スライド

Toyota Kata by Mike Rother
http://www.slideshare.net/mike734/toyota-kata-3101182




おっと著者が32個のスライドをアップしている

SlideShare: Mike Rother
http://www.slideshare.net/mike734/presentations




Wikipedia


Toyota Kata is a management book by Mike Rother. The book explains the Improvement Kata, which is a means for making creative work teachable.

本家

ここが本家サイトか

The Toyota Kata Website
http://www-personal.umich.edu/~mrother/Homepage.html


このサイトにFree Handbookなるものがある

The Improvement Kata Handbook
http://www-personal.umich.edu/~mrother/Materials_to_Download.html


本家サイトは情報の宝庫

動画は、こんなにいっぱいあるのか!!!

http://vimeo.com/channels/improvementkata/73047026


Book Summaryもある。
http://www-personal.umich.edu/~mrother/KATA_Files/TK_Synopsis.pdf

流石!本家のサイトは違う!!


もちろん、全然読んでおらん。

2014年1月26日日曜日

問題を分析するな!解決に向かって一直線に進め



サブタイトルが全てを言い表わしている。ソリューション・フォーカスとは、問題からは解決策は見つからないということだ。これは、ピーター・センゲの『学習する組織』の中にでてくるシステム思考にも似ている。問題の周辺にはレバレッジポイントはないということだ。まぁ、問題からの解決方法ではなく、解決に直結することを実施しながら解く方法論をソリューション・フォーカスと呼んでいる。



  • プラットフォーム
  • フューチャーパーフェクト
  • スケーリング
  • カウンター
  • 肯定
  • スモールステップ

P.46からの図を引用

この図の6つのステップが循環することで、解決策に導いていく手法だ。
まぁ簡単に言ってしまえば、「根本原因」、「ゴールイメージ」、「マイルストーン」
「変化の肯定箇所の発見で加速」、「現実的な最初の一歩の提示」であると、理解した。



シンプルでも間違った解決策はいくらでもある。... シンプルな解決策を見つけてそれを使い回しすることではない。... 『うまくいかなければ、それは解決策でない』
オッカムの剃刀の「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」(http://ja.wikipedia.org/wiki/オッカムの剃刀)のシンプルであるということが重要だと思ってた感が自分にはあったので、この言葉は心に残った。解決しないものは、どんなものであっても意味がないのである。「脱デブスモーカーの仕事術」と同じことを言っているのである。



ソリューションフォーカス
もし問題が理解できるか、あるいは原因がわかりさえすれば、解決策がみえてくるだろうと考えるなら、議論がプロブレム・トークになるのは自然なことだ。
不思議なことに、語れば語るほど、問題が大きく、難しくなるように見える。
ソリューションフォーカスの実践者は、「この問題の根底にある原因は何だと思いますか?」というような、ごく自然に聞こえる問いかけを我慢する自制心が必要だ。
... どこで、どのように解決がすでに起こり始めているのかを話すべきである


スキーの指導で何がいちばん受講生にとってありがたかったか、本当につかんでいますか?みなさんのしたことで、何が正しかったのか、つかめていますか?何気なくしたことが、結果としてすごく喜んでもらえたということはないでしょうか?それが何だったか知りたくないですか?

また、別途、高速道路での車の渋滞の話もでてくる。
車の自然渋滞が1台の車の車線変更によって起こることまで把握できたのなら、その問題を如何に突き詰めても問題は解決しない。その問題が発生していないときのことを観察することでこの問題は解決する。交通量の少ないときには発生していないことは分かっている。であれば、混雑する時間帯の制限速度を低くすることが解決策となった。この解決策は、問題の原因(急激なハンドル操作)には一切関係がないことになる。

まさしく、われわれは、この問題点にフォーカスするプロブレムトークをするのが大好きである。どうなっていれば良いかを議論することより、現場では何が起こっているかを理解してもらいたいからだ。現場での最初の一歩などを明確に提示することができないと絵に描いた餅になるのだろう。
でも臨場感をもった未来像は必ず必要であると信じている。大きければ大きいほど良い。脳内バリアを破らないと、自分はすぐに堕落したコンフォートゾーンに引き戻されてしまうからだ。


フューチャーパーフェクト

現状がもっと違っていたらいいのにと思っても、ついほかの誰かが行動を起こせばいいと考えてしまうことがある。そういう心持ち自体はおかしくないのだが、せめて活動の一端だけでもみずから担うくらいの気持ちがないようでは、現状が変わるとは思えない。

具体的に、未来に身を置いて考えてみることだ。まず何に気がつくだろうかと問いかけることで具体性が増す。その答えにははっきりと詳細が、それもささやかな事柄がたくさんあがってくる。
目標の先へとあなたを連れて行ってくれる。
「何によってそうなったことがわかるだろう?」
「どういうときに解決がすでに起こっているか?」

直訳すると「完璧な未来」ってことになるのだろうか。現状から積み重ねで想像するのではない。未来を自分の手元に引き寄せるのだ。この解決方法は至る所ででてくる概念である。ただ同時に、そのための最初の一歩も大事なわけで、それが、次のスモールステップである。


スモールステップ
目標がもし達成されつつあるとしたら、一番最初の兆しはどういうものか、を考えた結果、高邁な理想を追う立場から、もっとずっと小さな、より実行可能な行動の詳細へとものの見方を変えたのだった。
「最初の兆し」という表現でそれを表している。うまい表現だ。


カウンター

  • 何がよくなっているか
  • 何をしたら、その変化が起こったのか
  • 他の人たちは何をしたのか
  • その変化にはどういう効果があったのか
  • 誰が気づいたのか
  • 次は何がかわると思うか


問題をどう見るかという無駄な論争に、あまりに多くの時間が費やされている。つまりは同じことについて話しているのに、いろいろな人間がいろいろな言い方で表現しては、言い争いになる。それより、どうなってほしいのかという、フューチャーパーフェクトの部分で意見を一致させるほうが、たいていは得策である。

現在起こっている現象や、フューチャーパーフェクトの肯定やカウンターを積み上げることができるという指標だ。

書籍にでてきた賢人の言葉

自分が世の中に起こってほしいと願う変化にみずからなりなさい
 モハトマ・ガンジー

私たちは説教なしに説教をすべきです。しゃべるのではなく行動で神の教えを伝えるのです。
 マザー・テレサ



『目標管理の教科書』だ



この書籍において、既存の目標管理では、MBO-Sという「S」の部分、つまり、self-controlに関して、あまりにも無視されていると述べられている。self-controlとは、チャレンジ目標の自己統制を実践することであると。
この部分が知識労働時代のマネジメントの方法論として記されていて、私自身、肚落ちした。MBO-Sは内発的動機付けを重視したマネジメントなのだ。
この書籍を読みながらアジャイルの考え方と同じじゃないかと、幾度も思った。PDSや振り返り、自己組織化、チームでの話し合い、振り返りのパーティ等、チームマネジメントでの方法論は、根本では同じなのだろう。

目標のつくり方、そこでリーダーがすべきこと、「計画」、「実行」、「振り返り」を人と仕組みの両方の面から、順序だって説明している。上長と個人の間で決めるものではなく、チームでワイワイガヤガヤやりながら目標を形成していくことが重要とも書かれている。この過程で当事者意識が芽生えていくわけだ。そして最後の評価もチームで実践することも薦めている。

戦略目標と日銭目標のことまで書かれている。どの企業でも「あるある」のことだろう。
また、達成手段が60−70%見えていることがギリギリの背伸びの状態であり、これを目標するべきだと言っている。100%道筋が見えているものは目指すという意味の目標にはあたらないと言うことだ。

そして、数値目標、定性目標の設定の仕方や不確実性の高い分野での目標の立て方も書いてある。因果関係のない数値目標の過ち、クリエイティブ型の定性目標、具体化の方法など、マネジメント職は、一度、読んでおくと良いだろう。

外発的動機付けと内発的動機付けはコーチング理論であり、色々な書籍ででてくることが書かれている。結局、人に焦点をあてる。人に寄り添う。マズローの欲求が出てきたのは面白い。

各章の最後にある「まとめ」は振り返りのために役に立つ。まぁ、目次を見れば分かるんだけどね。

みんなハッピー

個人の軸と会社の軸があうように、下記図のように右上の枠に合うようになれば、個人もハッピーになり、会社の業績もあがるという構図ができあがる。そのためのMBO-Sであるということなんだなぁ。




日々のフィードバックなど3つのコミュニケーションが必要だと述べられている

  1. 問題創造・問題解決のコミュニケーション
  2. 志のコミュニケーション
  3. 人間関係円滑化のコミュニケーション

自分自身、1番はちょっと足りないな。もっと率先して実践していかなくてはいけない。



『成長とは有能感の獲得』

『気づき』、『達成感』、『フロー体験』が成長の源であり、日々の小さな成功大変が、有能感を得る出発点となると述べられている。そして、

人事評価の難しさの根源的理由は評価の公平性の担保の仕方が人類5000年の叡智をもってしてもいまだ見つからない

なるほど、5000年か! 数年で獲得できるほど甘いスキルではないし、完璧なフレームワークで誰でもが成功するほど簡単なものではないと。日々の小さな成功体験から有能感を得るしかないんだね。


哲学

『黒字浮上!最終指令―出向社長奮斗の記録』がこの著者の背中を押した原点だったと書かれている。欲しいものリストにアップした。今度、読んでみたい。そして、

マネジメントには哲学が必要だ。哲学とは『深い思索と経験から導きだされた”信念”」であり、リーダーに哲学がなければ、言動はブレやすく、人々の信頼も得にくくなるだろう。
一途な思いと愚直さで、自分を信じてマネジメントしていくしか方法はないのだろう。経験し、実践から学び続けるしかないんだ。


引用


難しく見せる技術に長けた人が人事評価で得をして、本当に困難にチャレンジした人が割を食う。人事評価の信頼性も地に落ちる。もしも、そんな状態が続くなら、働く人の心は荒廃し、確実に会社は衰退に向かうだろう。

仕事を進めるプロセスで、当事者と関係者が話し合いながら、試行錯誤的に仕事の質を極限まで追い求める。それが仕事の面白さを誘発し、自律性も醸成する。結果として、会社の業績が向上する。そういう仕事のやり方がMBO-Sが志向するクリエイティブ型目標の理想的な姿である。




2014年1月25日土曜日

質問力とは沿う力



斉藤さんの本は2冊目。文章が上手で引き込まれる。著者本人が教育者と自負しているように、否定のしようがないほど上手い。

質問力を『沿う技』と『ずらす技』の豊富な例や対談などのシーンを引用して、丁寧に説明してくれている。ただし、これを自分自身ができるようになるには、訓練が必要になる。意識して1つずつ練習するしかないだろう。テレビでの著者のコメント等を聞き流していたけど、意識しながら聞いてみようと思った。生きた教科書がある。



「できる人」とは、下記3つをもっており、社会で生き抜いていくために必要な力である。

  • 教えられなくても自分でポイントを盗んで技をマスターする「まねる(盗む)力」
  • これと連結する『段取り力』
  • その上でようやくしたり質問できる『コメント力』

「質問できるコメント力」とは、簡単ではなく、日々の中で頻発することでしかスキルアップできないだろう。最近は、エンジニアとしてマシンを相手にしていた時間よりも、人と話している時間が圧倒的に多くなった。なので今の自分には、必達しなければいけない能力である。


講演等で質の良い質問をするには、ノートをとるついでに質問もメモする。5個くらい講演中に質問を書き留めておいて、ベストな1つだけを聞くようにすると、質の悪い質問をさけることができる。と書かれている。
これは、実践していた。確かに終わった後に質問を考えるよりかは、確実に質問をすることができる。ただし、質が高いかどうかは、今のところ自信がない。ただ、自分の中ででてきた、超くだらない質問は確かにカットできている。自分の中で出てきた質問が全て下らない可能性が高いかもしれないが....


『質問力』は状況や文脈を常に把握する力が試されていると言える。質問を聞けば、その人間が場の状況やそれまでの文脈をどれだけ理解していたかが即座に分かってしまう。非常に怖い指標である。

いやぁー本当だよ。でも、これを怖がっていたら、せっかくの質問タイムがもったいない。くだらない質問で時間をムダにすることももったいないが。

他人が苦痛になってしまうことは避けなければ行けない

と、書かれているので、この点を注意しながら、数をこなしながら質問力を鍛えるしかないのだろう。



文脈を外さず、キッチリと織物を織っていくように対話ができる能力は、練習すればほとんど誰でもできるようになる。磨けばのびる能力なのだ。だがこれができる人は、全体のなかでそれほど多くない。相手の経験世界と自分の経験世界を絡み合わせることなく、自分の経験だけを滔々と語る人が少なくないのだ。

人間誰しも、自分のこと、自分の主張だけを語るのが好きな動物なんだということを、どっかで読んだなぁ。他人が思うほど、相手は自分の話を聞いていないんだよってなこと。だから『沿う技』によって、相手を気持ち良くさせながら、相手の経験世界と自分の世界を川見合わせていくとお互いが気持ちよく、得るものがでてくるのだろう。


『あなたが今までの人生でインパクトを受けた○○を10個あげてくだい』
文脈により○○のヴァリエーションを変えることで、その人の傾向がはっきり分かるという。でなければ、勉強不足であるし、アンテナの幅の広さや答えから奥行きをさしはかることができるという。これは確かにうなずいてしまう。審美眼が分かる訳だ。




クリエイティブな対話や新しい意味を生み出すためには、やはり右上の質問ゾーンを常に意識することが大切なのだ。
これを意識しながら質問を考えていこう。日々、毎日が練習となりそうだ。





「質問とは相手の状況、相手の興味、関心を推しはかり、自分の興味や関心とすりあわせてするものである」。と書かれているが、いやー事実。




引用


「引っぱってくる」技相手が少し舞えに言った言葉をもう一度、今の文脈に持ち出すという技

オウム返しの技一見、新しい意味を生み出さないようでも、次に新しいものを生み出す基盤作りが、こうした同調にはある。

相手と自分がいったいどこでつながっているのか強く意識しながら対話をすることが、いい質問を生み、コミュニケーション全体をいきいきとしたものにするのだ。

その人間がいちばん力を入れている部分をしっかり認めることがコミュニケーションには必要である。

自分の個人的な経験の話はできるが、他の人の経験に絡んでいけない。抽象化する力が少し足りないのである。もう少し物事を抽象的にとらえられれば、自分の経験と他人の経験のつながりを発見できるのだが、そこをつなぐ操作ができない。

比較対象をだすことによって、答えはより具体的になる。... 人によっては「時と場合によりますよ」と答えるかもしれない。「場合によるます」とか「微妙」と答えられると、次の質問をする気力がなくなっただろう。




2014年1月23日木曜日

達人アジャイラーの経験と知恵がここに。アルティメット・アジャイル・ストーリーズ イテレーション3





「アルティメット・アジャイル・ストーリーズ イテレーション3」読了。

アジャイルになることを実践している方々の試行錯誤の生の声があふれている。ヒントの宝庫だ。
それぞれの人が異なった切り口で書いており、どれもこれも、頷いてしまう。
また、アジャイルの原点などを再掲してくれたりするので、「あーそうだよね」って再確認することにも役立つ。
1人の著者によって書かれた書籍とは全く異なる面白さがある。シリーズ3作目だけど、継続ネタの著者もいたりして結構いい。

XP,Scrum,Leanなどアジャイルの形はそれぞれあるけど、それを取り入れただけで上手くいくものではないんだよね。
それを使う人によって、いかようにも変えられる。
野球やテニスなどルールやフィールドはあるけど、良い試合もあれば、最悪の試合もある。
これと同じように、決まり事がシンプルであればあるほど、そこに介入する人によって、柔軟に変えられる。
これは、選手目線(現場)、監督目線(マネジャ)、参加者目線(顧客)、で少しずつ異なるんだろうなぁ。でも最終的な価値を生み出す先に届くように活用していくべきなんだよね。

それぞれの達人が実践している試合、最高に面白い。

そして、ジム・コプリエンさん寄稿のボリュームと内容が圧倒的。
『ム』がここにもある。
日本って結構すごいじゃん。これらが日本人の暗黙の価値観にあるって我々のストロングポイントなんだよね。成果ということよりもこういった特性にもっともっと焦点をあてるには、逆輸入しかないのかなぁ。






各著者の感銘を受けた引用


「ユーザーストーリーマッピングによる期待マネジメント 市谷 聡啓氏」
コストや期間によるスコープ調整に没頭すると、いつの間にか見失っていることがある。なんのためにプロダクトを開発するのか、そのミッションは常に忘れてはいけない。
ユーザーストーリーマップ上で縦と横で表される面積が、プロジェクトでの実現範囲となる。この面積が全体として大きくなりすぎたり、偏りすぎないように、ステークホルダーと一緒になって調整するのが、ユーザーストーリーマッピングを用いた期待マネジメントである。


「関西人スクラムマスターがとあるチームと過ごした日々 中村 洋氏」
割り込みタスクをタスクボードに追加する際に、その優先順位をタスクボード上で表現しました。急ぎであればDoingレーンに近い側に、そうでなければ、遠い側という感じです。優先順位を決めるには、依頼者にそれをやる理由や期待する効果を説明してもらう必要があり、それをスタート地点として...会話が始まります。
...
(一度に変わらなくても)このように一歩一歩工夫して、改善していくことで、より成熟したチームに変わっていくことができます。


「だからリーンソフトウェア開発は難しい 藤原 大氏」
真の問題を解決する
作っているプロダクトに焦点を当てるのではなく、顧客がまさに遭遇している問題に焦点を当てる。

「アジャイルなチームのつくりかた 阿部 智紀さん」
『アジャイルだからこれをやってみよう!』このような言葉はチームの中で一切でてきません。
...目的がアジャイルになるとプラクティスを正しく行うことに注意が向き、結果、ユーザにとってもチームにとっても正しいことを行うことができなくなってしまいます。


「アジャイルの夢を実現する -チケット駆動開発で考慮すべき点 阪井 誠氏」
...マインドはアジャイル開発の重要な要素です。しかし、サーバントリーダーシップや自律的な組織、メンバーの能力を最大限に発揮するという考え方は、従来法での開発となんら矛盾しないものです。また、顧客への価値の提供もビジネスを継続するには、当然必要とされるものです。...アジャイル開発に依存しない、そのようなマインドの実現を目指したものがプロジェクトファシリテーションと言えます。

「チームビルディングで強いアジャイル開発チームへ 関 満徳氏」
チームの中で、メンバーがお互いに刺激し合ったり助け合ったりすることで、メンバーの知識や経験が蓄積され、チームとして強くなり、チームとしての成果つまり相乗効果が発揮できるようになります。
...グループとは特定の目的を達成するために集まった複数の人々、ただそれだけです。...一方チームとはグループの中でも協調を通じて、プラスの相乗効果を生んでいるものを目指します。
チームメンバーの一人ひとりが、チームビルディングを意識し、チームビルディングを続けることが、強いチームを作るためには必要です。

「マネジメントの昇華:数字のマネジメントからの卒業 大野 晋氏」
マネージャから伝えられたのは、『迷ったら変えろ!』という原則だった。マネージャの仕事は変えること!

「マイクロソフトのエバンジェリストがやってきた”アジャイル” 長沢 智治氏」
私は技術で壁を作ってしまうのは開発者にとって機会損失になるという思いをもっている小さな枠にとらわれず開発者のもっているポテンシャルを最大限に発揮してほしいのだ。そこにはきっと『アジャイル』がひとつのテーマになるとも思っている。


著者のリストは下記から見ることができる。
http://ultimateagilestories.web.fc2.com/bookcontents3.html




2014年1月22日水曜日

アジャイルに生きる 〜フリーランスのデベロッパーとしての生き方〜 DevLove参加メモ


日時:2014/01/20 (月) 19:30 - 21:30
URL:http://devlove.doorkeeper.jp/events/7816
タイトル:アジャイルに生きる 〜フリーランスのデベロッパーとしての生き方〜

場所は、パソナテック/エンジニアカフェ
めちゃくちゃきれいな会場でした。
https://www.facebook.com/pasonatech



本日の講演は、「Google Androidプログラミング入門」「50 Android Hacks」の著者の江川さん。アジャイルとデベロッパーの生き方など江川さんの思うところのお話。


感想


仲魔という女神転生を比喩にしたフリーランスとアジャイルの関係はスゴく分かりやすかった。傭兵と仲魔はどう違うのか疑問に思ったが、金銭的だけの繋がりが傭兵で、ゴールのビジョンを共有できているのが仲魔なんだとろう勝手に解釈。

何かものを作る時に、創造やクリエイティブという領域では、
不明確なものは、本当はワクワクするものだったり、おもしろさに繋がるものだったり、いいもののはずなんだけど、請負はリスクになるから、そう言う話を嫌う
っていうのは思わずうなってしまった。これは請負でなくても企業の中で働いていたとしても、同様のリスクを負わないようにする人は結構いる。減点式の日本社会の負の部分なんだろう。

また、アジャイルなどの技術的インターフェースについて、
自分自身やチーム、仕事、ビジネスのインタフェースを活かしていない。ソフトウェアのインタフェースと同じように、活動を心地よくするために、取り組んだ方がよい
というのは、自分より次のフェーズに進んでいる方だと感じ、多いに刺激を受けることができた。参加して本当に良かった。


講演メモ


お品書きは、

  1.  前菜:アジャイルのプロセスとマインド
  2.  メイン:フリーランスとアジャイル
  3.  デザート:距離とアジャイル



前菜:アジャイルのプロセスとマインドの話


アジャイルマインド
 情熱、気概、理性、人情
アジャイルのプロセス
 論理的なもの。メソドロジー、ツールや方法論

プロセスとマインドはどっちも大事
 冷静な理性と燃え滾るマインドが影響を与えながらバランスをとりながら物事を進めていく

アジャイルとは、
 人重視かつ物重視

人重視
 規律・価値観・誠実さ
 人と人との粗結合な繋がり
 プロフェッショナル同士のメッセージ

物重視(成果)
 過程よりも最終的な成果を大事にする



メインディッシュ:フリーランスとアジャイル


自立と協調の2つの軸。裏腹な関係。

協調
 一人だと多くのことはできないので、必然的に周りのプロが多くなる
 同じ境遇の人達が増えてくる。見えてくると言っても良い。

自律・自立・自己責任
 全て自分に責任があるか自分が決める
 泣いていても誰も助けてくれない

この両方があってフリーランスの活動が成り立つ
これって、アジャイルそのもの何じゃないのか。人重視と物重視が対応づいている。

  
フリーランスとしてアジャイルに生きるためにはどうすればよいのか?
 試行錯誤した結果、ついに見つけた方法論。

「 デジタル・デビル・ストーリー女神転生」1987のファミコンゲーム。
http://ja.wikipedia.org/wiki/デジタル・デビル物語_女神転生

人間だけだと弱くて先にすすめない、魔物達を見方につけて戦っていくゲーム。
 仲魔(ナカマ)を見付ける

ナカマとして振る舞うには、
 気が向いたらナカマになる。気が向かなかったらナカマにならない
 ボスを倒せるとは限りません。精一杯がんばるだけ
 一歩歩く毎に、マグネタイトを頂きます。強いヤツほど大食い


これって一方的に見えるけど、実は違う。
 使えないと思ったら、捨ててください
 同じ立場を共有します
 歩いた分しかもらいません(明瞭会計)

 
自分の身を守る必要がないので、頑張るのみ。自分を召還した人のために対等な協力関係。刹那的で長期的ではないけど、利害関係は一致している。本来の目的を見失うことなく、やることに注力できる。

バグも仕様変更もない。あるのは、いかに良いものを作るか、ただそれだけである。

見積もりは機能要件単位だったりするよね。
 機能の多さで単価が決まる。
 機能が多いから良いものか?そんなことないでしょ。使われない機能っていっぱいあるでしょ。
 一歩あたりのマグネタイトで支払われる方がいいでしょ。
 1つの機能をとことんつくった方がお互いにとっていいでしょ。

高くなったり長くなったり
 保証する=>瑕疵担保=>多分1日でできるけど、1週間と言っとくか。
 数珠つなぎでどんどん遅れがでて期間が増える
 自分を守ることことしか考えなくなる
 
つまり、
 わたし VS あなた
 私の利害を浸食しないような構図になってしまう。


フリーランスとして仕事を請け負う時のスタンスとして、信条を明らかにし利害関係社に伝え実践する。

最初から全貌を見通せない
 何に対して約束すればよいのかわからない。わからない中進んでいくものなのに、わからないものにコミットしているからイビツな状態になっている。

本当は不明確なものは、本当はワクワクするものだったり、おもしろさに繋がるものだったり、いいもののはずなんだけど、請負はリスクになるから、そう言う話を嫌う。言った言わないのエビデンスを残さないといけない。それは身を守るため、でもそれって成果に対して責任におっているよりも、過程を重んじているでしょ。


意志を表明することが重要。毎回受け身である必要はない。
自分の労働スタイルなどを明確に提示できて、それを受け入れてくれるクライアントと一緒に仕事をする方が、最後にどんでん返しなどのトラブルを避けられる。
無視でも、フリーランスの方針を示すことが重要



デザート:距離とアジャイル


可視化し共有するアジャイルのスタイルは距離を超えやすい。むしろ、越えられないやり方がおかしい。改善しましょう。

・オンラインコミュニケーションのノウハウ
 イヤホンマイクを使う(内蔵マイクは使わない)
 会議室に数人いて、リモートが個人の場合、仲間はずれ感を出さない。
 全員がオンラインにログインすると対等に話ができる。距離が関係なくなる。

・情報はことごとくクラウドにあげる
 見えないものがないようにする

・気軽に楽に会話する
 隣の席の人に「ちょっといい?」って聞くくらいの感覚でメッセージ。遠慮しない。
 メールや電話は最終兵器で極力使わない。時差がある場合は無理だしね。





質問タイム


エンジニアとして、フリーになると、雑務の業務が増えるのではないだろうか?

自分の勉強をなるべくするようにしている。1人でやると引きこもってしまう。アンテナが顕著に低くなる。感度が下がる。
財務関係は、その人次第だと思うけど、年末にやっていた。今は法人なので、年末にできる量ではない。制度上つけるようにしている。
独立して、はじめていれた社員は秘書だった。自分と同じことができるのは難しい。それをつれてきたとしても意味がない。自分しかできないことの時間を作るために、秘書を雇った。税理士さんにお金払えばやってもらえる。


フリーランスと法人の違い?

創業10年のフリーランスと10年の法人であれば、社会的地位が高い方、信用度であれば、法人の方がベター。


クラウドソーシングに関して?

できる人がたくさんいる中の1人であるよりは、尖っている方がフリーランスとしてはありやすい。
要求はその領域はモヤっとしている。それを助けてくれるという依頼の仕方ができるような関係を作っていけるといいんだろうけど、クラウドソーシングとかでは、それを依頼できないんじゃないかなぁ。


フリーランスだから企業より安く仕上げられるか?

チェーン店の方が個人レストランより安くできるケースもある。個人営業の食堂が吉野家と戦うのは厳しい。