感想
経営戦略の系統がなんとも分かりやすい。コンサルタントや学者が網羅・整理されていることで、それぞれの主張は何派なのかということが明確に把握できる。今まで読んできた書籍の著者の派閥が分かったことで、自分自身の好みがメイヨーのケイパビリティ派をスタートし、イノベーション経由のアダプティブ派となっていることが明確になった。
途中にあるバーチャル対談が、主張を面白く展開させており、息抜きにちょうど良い。
テイラー、メイヨー、フェイヨルが経営戦略論のベースであるということを定義してもらったことで、今後の読書に最高に役立つなぁ。
世界が注視する経営テーマ
- イノベーション
- リーダーシップ
- ラーニング
- ネット
- ソーシャル
- グローバル化
自分が最高だと思っているセンゲの「学習する組織」やクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」が世界の注目するテーマに入っていることが嬉しい。
引用
機能そのものではなく、機能と機能のつなぎ目にこそ問題がある、とおそらく最初に気付いたのがトヨタです。機能間を「うまく」つないでいた在庫を「悪」として追放し、製造機能全体を一体として管理するために「かんばん方式」などを生み出しました。
この先10年を漠然と過ごせば、たとえ先進国に住んでいようと、その対局である「アンダークラス」に落ち込む。
現代戦における戦略は、現場での試行錯誤とそのフィードバックによってのみ成立するのです。
進化の反意語は退化ではなく停滞です。そして進化は一代で起こることではなく、変異と淘汰によって起こる非連続でダイナミックな適応なのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿