2013年12月2日月曜日

「経営戦略全史」経営書の著者の主張がこの一冊で整理できる。


感想

経営戦略の系統がなんとも分かりやすい。コンサルタントや学者が網羅・整理されていることで、それぞれの主張は何派なのかということが明確に把握できる。


今まで読んできた書籍の著者の派閥が分かったことで、自分自身の好みがメイヨーのケイパビリティ派をスタートし、イノベーション経由のアダプティブ派となっていることが明確になった。

途中にあるバーチャル対談が、主張を面白く展開させており、息抜きにちょうど良い。

また、この本のスゴいところは、クリステンセン、ドラッカー、ポーター、野中、ミンツバーグ、コトラー、センゲ、ベゾスやエリックリース、リンダグラットンまでもが網羅されていることだ。

テイラー、メイヨー、フェイヨルが経営戦略論のベースであるということを定義してもらったことで、今後の読書に最高に役立つなぁ。

世界が注視する経営テーマ


  • イノベーション
  • リーダーシップ
  • ラーニング
  • ネット
  • ソーシャル
  • グローバル化


自分が最高だと思っているセンゲの「学習する組織」やクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」が世界の注目するテーマに入っていることが嬉しい。

引用

機能そのものではなく、機能と機能のつなぎ目にこそ問題がある、とおそらく最初に気付いたのがトヨタです。機能間を「うまく」つないでいた在庫を「悪」として追放し、製造機能全体を一体として管理するために「かんばん方式」などを生み出しました。

この先10年を漠然と過ごせば、たとえ先進国に住んでいようと、その対局である「アンダークラス」に落ち込む。

現代戦における戦略は、現場での試行錯誤とそのフィードバックによってのみ成立するのです。

進化の反意語は退化ではなく停滞です。そして進化は一代で起こることではなく、変異と淘汰によって起こる非連続でダイナミックな適応なのです。

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