なぜ、正しいとわかっていても、実行できないのか?
この第1章のタイトルで、もう、やられる。
課題解決する際に『分析』や『洞察』ではなく、『強い決意』しか意味がないと述べている。ここにこの書籍の本質がある。
そして、読み進めると、下記のセンテンスが出てくる
あなたにとって最高のダイエットとは、あなたが続けられるダイエットだ。
あきらかなことと、簡単は別。分かっていても、実行できない
報酬などの喜びは後からやってくる、不快や試練がまず最初にある。
このダイエットの例えが最高に分かりやすい。続けられないものは意味がなく時間の浪費だ。危機感があると人はスイッチが入る。そうなる前に自分でスイッチを入れる方法として、習慣と可視化が重要であると説明している。覚悟・決意なんだろう。
これは「7つの習慣」に似ているかなぁ。
また継続する仕組みとしてゲームにするということも上がっている。つまり自らルールをつくりそれを楽しむということだ。
書籍のタイトルからは、まったく予測できなかったが、こんなにも刺激を受けて、共感しまくったことはない。私のベスト3確定だ。
戦略とは「何をしないか」を判断すること「戦い」を「省略」することというのが最近ネットで話題に上がっていたが、
「戦わずして勝つ。孫氏の兵法」にも通じるのだと思う。
「品質、コスト、多様性、スピード」の4つを同時に追求するビジネスは、みな失敗する運命にある。これって、アジャイルサムライの荒ぶる四天王( 品質、予算、スコープ、時間)と同じ考えだよね。
誰よりもマネジャーが、人々のなかに本物のエネルギーや情熱や意欲を生み出すスキルを持っていなかればならない。
自分はこういった行動を心がけているが、周囲から見たら出来ていることと、まったく出来ていないことが多々あるのだろうなぁ。情熱や意欲などの人の感情や精神の部分は論理的ではないが、世の中の成功者を見てみると、必ずと言っていいほど、これらの能力を持ち合わせているという、青臭い話だけでは、全く意味がないが、最後の一押しをする手段としては絶対必須の能力なんだ。
挑戦し、失敗する人がいる。しかし一度も挑戦しない人はそれよりはるかに多く、彼らは決して勝つことができない。
ビジネスマンとして昨年とは、いろんなことをやっているつもりだが、それを挑戦と呼んで良いのだろうか?まだまだだろうなぁ。どこに焦点を絞るか。面白い。
キーパーソンが確実に同じ考えを持つようにするキャズム理論のイノベーターとアーリーアダプターの16%に浸透しないと、その後のマジョリティには波及しないということと同じなんだと思う。キーパーソンの割合がどんどん増えていくことで、戦略の実行が現実味となっていく。
また、組織を団結させるものとして以下が掲げられている。
- 目的/ミッション
- ビジョン/方向性
- 価値観/原則
- 文化/行動規範
一夜限りの付き合い(取引)と恋愛(関係)この例えを使って、取引と関係のアプローチの違いを詳しく説明している。サービス提供者側としては「取引」で短期的には成功することを望むだろうが、クライアント側としては、「関係」で、長期的視野に立った関係を望むだろう。「彼ら」と表現するか、「われわれ」と表現するか、関係であれば... 。形式や契約に焦点をあてるか、人の心というところに焦点をあてるか。そして、次のような展開がある。
『きみは優秀なトレーナーだ。だが優秀な従業員ではない』チームプレーができるかどうかだ。これは自分が生きてきたエンジニアリングの世界にも通じるすごく分かりやすい表現だ。単なる寄せ集めのグループで働くか、方向性を共有できたチームとして働くか、その成果は大きく変わってくる。マネジメントする人にっとって、プライオリティの高い役割だ。
それから、重要なこと。ラスト2章は必読だ。
著名人の引用
成功とは情熱を失わずに次々と失敗を重ねて行く能力のことだ
ウィストン・チャーチル
子貢:『村人の全員が好むような人は、よい人と言えるでしょうか。』
先生:『まだよいとは言えない。』
子貢:『では、村人の全員から憎まれる人は、よい人と言えるでしょうか』
先生:『まだよいとは言えない。村の善人から好まれて、悪人から憎まれるような人がよいね』
論語より
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